看護研究発表を終えて
看護研究発表を終えて
専門課程3年Aクラス 山下将司 古賀大樹
学内の講義では、解剖生理学や看護技術など、より高度な専門的知識・技術、そして道徳心など価値あるものを学び、入学した当初は講義や実習についていけるか不安でしたが、クラスの仲間と励ましあい支え合いながら実習を乗り越えることができました。
実際に患者様と関わらせて頂くなかで、看護とは何か、看護を行う上で思いやりの心、対象を理解することの大切さなど多くのことを学ばせていただきました。そして、それぞれの臨地実習で得た学びをケースレポートとしてまとめました。実習で学んできた事や援助について科学的根拠を基に文章化する事が難しく、教員のアドバイスや文献を活用し、ケースを深めていきました。
それぞれの発表を聞いて、症例の違う患者様に対して、日々接していく中で信頼関係を築けたこと。個別性を把握した上で、対象に合わせた退院に向けての生活指導の難しさ。終末期にある患者様との関わりを通して得た「命」の尊さ、その人らしい最期を迎えてもらうために看護師として患者の立場に立ち、気持ちを理解していくことなど、発表の場で議論し合う事で、お互いの学びの共有ができ、”全人的に捉えること””患者様の気持ちに寄り添う看護を提供したい”という思いを持ち続けることの重要性も学びました。
一人の患者様に対して多くの時間を共有する事ができるのは、学生として実習を行っていく期間のみであり、その中での経験や学びは他では得ることのできないものになりました。