戴帽式記念講演の感想 Ⅱ
今まで車椅子は後ろから押すもの、移乗の際は抱えるものと思っていました。しかしそのやり方は、その人の自立を妨げるかもしれないと気づきました。患者さんも他人の手をかりるより自分でできるほうが良いと思います。”セルフケア””残存機能を残す”と頭ではわかっていましたが、考え方の視点を変えるだけで、その人の生き方まで変ることを学びました。また、看護師は患者さんと同じ目線に立って一緒に考えていかなければならないと思いました。
(1-Bクラス 近藤弘子)
「寝たきりにするのは看護が悪い。視点を変えるだけで自立ができる」という言葉を聞いたときに、患者さんをよくも悪くもする責任を改めて感じました。患者さんの可能性を広げるためにも道具を使うことでハンディキャップを補うことができ、”能力障害”を消すことができる。”社会的不利”は人間が作るもので、環境を改善することでそれを補い、活動範囲を拡げることがよく分かりました。個々に合った補助器具を使用することで介助する側、介助される側が良い関係を築くのに役立っていると思いました。”看護してやる”のではなく”看護させてもらう”姿勢でかかわり、患者さんの良いところを伸ばせるように、チームでよい方法を考えていく。そして自立した人生を楽しんでもらえる看護を実践したいと思いました。
(2-Bクラス 松本祐樹)
講演を聴き、松尾先生の明るさと力強い話し方に驚きました。それは私の先入観によるもので、車椅子の生活・障害のある方が明るく暮らしていることや、楽しく生活しているイメージが無かったからだと思います。しかし松尾先生の歩んでこられた人生を聞かせていただき、沢山の人との触れ合いや自立するために新しい器具を開発されていることから、その強さの理由が理解できました。今、電動の車椅子や街のバリアフリー化が進み、障害者や高齢者にとって住みやすい街になってきています。しかし、まだ不便なところが沢山あります。私たちはバリアフリーにあまり気付かず、ただ「便利になってよかったね」くらしかとらえていませんでした。しかし、これからは障害者の自立を目標に、さらに楽しく生きるための支援が必要だと感じました。
(2-Bクラス 原 安那)