看護の日~「看護と倫理の講義を受けて」
フローレンス・ナイチンゲールの誕生日である5月12日は「国際看護師デー」であり、 日本では「看護の日」として『看護の心をみんなの心に』をメインテーマに全国各地でいろんな行事が行われています。 本校でも、看護を志す生徒に『看護者としての自覚を持ってこれからも学習を続けて行ってほしい』との思いから、カリキュラムの中に「看護の日」を取り入れ、「看護と倫理」の授業の一環としています。 以下は、看護の日の〔看護と倫理の講義を受けて〕の生徒の感想です。 |
倫理は人間として正しい行動を行う道筋で、それにそって看護を行うものである。患者さんを見下すことや自分の考えで物事を押し付けるなど嫌な思いをさせてはいけない。そして自分がされて嬉しいことは積極的に行い嫌なことはしてはいけない。
現在病院で働いているが、このようなことができているか不安になった。ナースコールが鳴った時、ナースステーションから「どうしましたか」と尋ねる。しかし、よく考えてみると大部屋の場合は周りの人にも聞こえてしまい、プライバシーが守れていないと思う。いままで患者さんが嫌々答えていたかと思うと後悔の気持ちでいっぱいになった。まず、患者さんに行っている自分の言葉遣いや態度などを見直し、自分が入院した場合に嫌だと思うことを考えながら看護していきたい。
(1年Aクラス 御厨京子)
倫理とは何かが、今まで理解できていませんでしたが、タバコやガム・ゴミのポイ捨て、電車・バスの割り込み、約束を守らないなどの不誠実さ、エゴ、マナーの悪さなどのことだと知りました。講義の中で話された「大切にしなければならないのはただ生きるのではなく、よく生きることだ」というソクラテスの言葉がすごく心に残りました。
最近の私は何となく仕事をして、何となく勉強をして…といった人生を過ごしています。そんな自分をどこかで変えないといけないと思っていました。ソクラテスのこの言葉に出会ったことで、何かを生み出そうとする力をこれから養っていこうと思います。
私は元来、人と接することが好きなので、これからは知識や技術を身につけ世界で活躍できる看護師を目指して努力していきたいと思います。
(1年Aクラス 河野功真)
1965年に5月12日を「国際看護の日」と決められた。これはナイチンゲールが誕生した日でナイチンゲールの業績をたたえたものだと思った。ナイチンゲールは、看護とは何かを明らかにし看護教育を確立するなど数々の素晴らしい業績を残してきたことを知った。また、ナイチンゲールの看護のシステムが今の看護のベースになっていることがすごいと思った。
看護の倫理について、患者の人権を守ることはとても大切なこと。人々はみな平等であり、どんな人であろうと患者であれば、看護師は看護をしなければならない。そして、患者の人権やプライバシーにも気を配らなければならない。
沢山の人が入院している病院は患者のプライバシーが失われていくところだと思う。そのため看護師が患者のプライバシーを守らなければならない。
また、患者は一人ひとり違う疾病を持ち苦痛がある。看護師は一人ひとりに合った看護をし、できる限りその苦痛を和らげるように努めなければならないと思った。
(1年Aクラス 重松祐太)
看護者として倫理はとても重要であり、看護をしていく上で必要不可欠であると強く思いました。まず挨拶をする、丁寧な言葉遣い、清潔感は最低限のルールだと思います。また、看護者として患者さんが必要としていることを実践することは当然のことだと思います。しかし、何よりも大切なことは、対象者の気持ちを最優先に考えて、快適で安心でき看護されて良かったと思ってもらうことができるようにすることだと知りました。
「医師はCure(治療)を行うが看護者はCare(看護)を行います。治療でも治せない病気はあるが、看護できない病気はない」この言葉に私は感銘を受けました。患者さんに対して看護師だけができることはいったい何かと考えたとき、それは身の回りの援助であり治療を受ける最善の環境をつくることだと思いました。そして、どの患者さんにも平等で誠実に優しく接していけるように心がけたいと思いました。
(1年Bクラス 北野亜希子)
よりよい看護について、仕事について、人間としてなど多くの倫理を学ぶことが出来ました。「医療の場で仕事をしていて患者サイドから見てみると『倫理的な配慮』が足りないと思うことはどういうときか」と尋ねられたが、思い浮びませんでした。しかしよく考えてみると、言葉遣いやコミュニケーションの不十分さ、プライバシーの保護など沢山の問題があり、私はこのようなことに気づいていたのだろうかと自分を振り返ることができました。
1年次の4つの到達目標について、社会人としての常識ある行動が取れているか?相手の気持ちを感じ取っているか?生命の尊さについて考えているか?など振り返ってみると、まだまだできていないことだらけだと思いました。こらから目標をしっかり持って、1つ1つクリアしていこうと思います。
(1年Bクラス 池田美咲)
看護と倫理について山下先生より講義を受け、看護師にとって大切なことをたくさん学ぶことができました。私は看護師にとって大切なことは“心”ではないかと、今日の話を聞いて改めて感じました。話の中で一番心に残っていることは、「心は見えない。心遣いは見える。思いは見えない。思いやりは見える。誰かがそばにいるだけでホッとする。誰かを想ってみる。」という言葉です。私も心遣い、思いやりを持って、そばにいるだけでホッとすると思われるような人になりたいと思いました。
また、看護の仕事は、誠実さ、正直さ、マナー、社会性などが身についていなければ、よい看護師にはなれないと改めて感じました。私はまだ、マナーなどできていないことや知らないことがたくさんあります。そのため、これからの学生生活や仕事を通して、いろんな年代の方と関わっていく中でマナーなどをきちんと身につけ、少しでも良い看護師に近づけるようになりたいと思いました。
(1年Bクラス 石川友唯)
〔座禅を終えて〕の感想は→こちら