人間関係論研修を終えて - 専門課程1年生 -
北山少年自然の家において、看護専門課程1年生Aクラスは平成22年5月7日(金)・8日(土)、Aクラスは5月21日(金)・22日(土)に「人間関係論研修」を行いました。
この時期は学校生活と、准看護師として働き始め、学生たちは、緊張と不安の日々を送っている状態です。「入学初期の仲間作りのためのPCA(Parson Centered Approach)ワークショップ」として「①入学初期の不安を和らげるきっかけとする。②クラスメートや教員との信頼関係を創り、クラスで安心して学習できる雰囲気を醸成するきっかけとする」ことを目的に行いました。
講師として本年度より村山正治先生(九州大学名誉教授・臨床心理士)をはじめ4名の外部講師と本校教員4名が、すべてのセッションに参加しました。
以下、研修に参加しての学生の感想を一部紹介いたします。
北山研修に行く前までは、2日間で本当に仲良くなれるのか、相手を知ることのできるのかと不安でいっぱいでした。クラスには佐賀市医師会の高等課程から一緒だった方が多く、私は他校からの入学のため、うまく入れず、入学当初は心細く毎日ただ過ぎるという感じでした。でも北山研修でクラスのみんなと生活を共にし、打ち解けた方が沢山います。この研修のセッションを通して、学んだことは、相手のことを知ろうという態度や、気持ちが自分にあれば、その思いは伝わるということです。人は必ず支えあって生きている。私はこの学校に来て、この北山研修を経て「Aクラスのみんなと3年間支えあっていくんだ。同じ夢をみんなで掴み取るんだ!」と強く思いました。私一人では不安なことでもクラス皆で協力しあって行けばきっと大丈夫な気がします。私はこのクラスで、この研修に参加できたことを嬉しく思います。今日からまた新たな気持ちで学校生活を送りたいと強く思っています。
(1年Aクラス 池上藍香)
研修の初めは、日ごろ話さない人とグループが一緒で不安でしたが、いろいろ話して行くうちに持っていたイメージが変わり、その人の良さを見つけることができました。また、話すことで自分と違う考え方もあり、勉強になりました。「夢語り法」では、自分の夢を他人に話してアドバイスなどをもらって、今まで遠い夢だったと思っていたことが少し近づいた気がして、頑張ろうという気持を持つことができました。
まずは、皆と国家試験に受かることが第一の夢であるので、お互いが信頼できる関係を築くことができればと思いました。また、第2セッションでは一人一字ずつ書いて文章を作る「80マス作文」は日ごろ話したことがない人と、ぎこちない感じで始まったのがだんだん楽しくなり自分が考えているのと違う文になっても、それとなくつながりおもしろかったです。お互いがどんな文章にしようとしているのか考えることは本当に楽しかったです。
そして最後の「心の花束」は2日間という短期間で自分の良さを見つけてもらい、自信につながったのと同時にこのグループでよかったと思いました。実習や勉強、仕事できつくなったとききっとこれを読んだら頑張れると感じました。大切にとって時々読みたいと思います。
(1年Aクラス 光富万里子)
5月21日から1泊2日の人間関係論研修を終えて、改めて人間はひとり一人独自の存在であり、お互いを尊重することで集団や社会を作り、生活していけるのだと学んだ。研修を通してグループのメンバーの新たな発見や思いやりを感じ、楽しく過ごすことができた。2日目の夢語り法では、自分の夢を語りグループメンバーの夢を傾聴することができ、お互いがその夢を肯定的にとらえることで、安心感と相互理解が生まれたと思う。心の花束法では、お互いが相手の長所を見つけ、ありのままの存在として受け入れることで、自分自身が認められることに繋がるのだと感じた。また、今まで自信が持てなかった部分も肯定的に捉える事が出来るようになった。今回の人間関係論研修で学んだことを、今後の学校生活や臨床の場などで活かしていきたい。
(1年Bクラス 山本真由美)
私は研修前、人間関係についての研修ということだったので「みんなともう仲良くなっているけどなあ」と思っていました。しかしいろいろなセッションをグループで行っていくうちにメンバーの知らないところがたくさんあってとても驚きました。グループ内で、自分の思っていることを言葉にして他の人に話すことによって、メンバーと親しくなり、また自分とも向き合うことができました。「コラージュ」をして自分の心の形を目で見ることができたし、夢を語り、皆から肯定的な意見をもらうことで自信にもつながりました。これがグループではなく、もっと多人数の中で話すなら絶対に本当に思っていることは話せないと思います。6~7人程のグループに分かれ、しかもすべてのセッションを同じグループで行ったことで本当にメンバーと仲良くなることができ、仲間の大切さを知りました。またグループメンバーと同じ部屋だったことでとても安心して研修に臨むことができました。
私は「夢と守護霊ワーク」で、夢を語るときに号泣してしまって最後は悩み相談みたいになったのですが、一人ひとりに意見をもらう時、皆あたたかい言葉をかけてくれたので、本当に心強く、私はこれでいいのだと思うことができました。また一人ひとりの意見や考えを聞くことで個性がわかりそれを受け止めることで、さらに絆が深まったように感じました。
私は研修委員を努めたのですが皆がとても協力してくれ、スムーズに進めることができました。この研修で、Bクラスのことが大好きになりこのメンバーで絶対卒業したい、皆のことを大切にしたいと思いました。
(1年Bクラス 武富しほり)