高等課程1年生「基礎看護実習IIを終えて」
高等課程1年生は平成24年8月20日(月)から9月14日(金)まで、病院で「基礎看護実習II」を行いました。今年4月に入学し、始めて患者さんを受け持ち、援助をさせて頂く実習でした。以下、実習を終えた生徒の学びを紹介します。
実習を通して患者さんの気持ちを理解することの大切さを学びました。「よかよ。大丈夫よ」といって頂いていたので安心していましたが、指導者から患者さんが「疲れた」と言っていた、と聞きショックを受けました。それからは負担を与えないよう、相談しながら援助計画を立て、実施する前はペアの学生と十分話し合い、手順や必要物品の確認を何度も行いました。徐々に患者さんは今どのような思いでいらっしゃるのだろうと考えられるようになりました。実習の最後には「頑張って」と励まして頂き嬉しく思いました。
(1年Aクラス:MK)
患者さんの自立度を考えていなかったので、援助に時間がかかり疲労感を与えてしまいました。どうすれば患者さんの状態に応じた援助になるのか考えることや状態をみながら援助することが大事だと分かりました。また、グループリーダーをさせて頂きましたが、チームワークを良くするためには、お互いのコミュニケーションが大切であると思いました。
(1年Aクラス:MH)
実習を通してたくさんの学びと気づきがあり充実した毎日でした。どうしたら患者さんに「良かった」と喜んでいただけるか考え、患者さんとコミュニケーションをとり趣味や好きな事を知り、レクリエーションや散歩などを取り入れると喜んでもらうことができました。また、食事の味を良く感じてもらえるように食事前に口腔ケアを行ったり、食べやすいようにとり分けたり自分で食べたいものを選んでいただきながら食事介助をしました。初めの頃、患者さんは食事の時不機嫌でしたが、「おいしかった」という言葉を聞くことができ満足感を感じて頂けました。患者さんのことを親身になって考え寄り添う事の大切さを学びました。
(1年Aクラス:YH)
患者さんへの援助に際しては、病状をしっかり把握しておく必要があります。疾患や既往歴、内服薬など沢山の知識がないと、何を観察するのかわからないし、小さな変化にも気付けません。何に気をつけて援助すればいいのかもわかりません。今はまだ知識が不十分なので、これからは特に学習面の努力をしていきたいです。
(1年Aクラス:MM)
援助を計画するためには、患者さんの身体的なことや精神的なことなど色々な角度から情報を得てその意味を考えなくてはいけません。とても難しく、知識不足を感じました。援助技術については、手順がなかなか頭に入っていないことと自信がないため、おそるおそる行っているという感じでした。それでも足浴を実施したとき、笑顔で「ありがとう」と言って下さりありがたい気持ちとうれしい気持ちでいっぱいになりました。知識・技術の未熟さを嫌になるほど痛感したので、これからは今まで以上に真剣に取り組みたいと思っています。
(1年Bクラス:MK)
最初は緊張して言葉が出てきませんでした。そのため患者さんも身構えられていました。私は、患者さんと目線を合わせることができるよう立つ位置を考えたり、肩や手に触れて安心していただいたり、マッサージをするうちに笑顔をみせてくれました。最終日の挨拶の時には「居てくれないと困る」と言って下さり、泣きそうなくらいうれしかったです。この気持ちを忘れずにこれからの実習に繋げていきたいです。
(1年Bクラス:YK)
環境整備は身の回りをきれいに整理整頓することくらいにしか考えていませんでしたが、患者さんが快適に過ごせるように整えることだとわかりました。そして指導者から環境整備で大切な事は「患者さんを観ること」と言われました。最初その意味が分かりませんでしたが、毎朝患者さんのベッドサイドで環境整備をしていると自然に患者さんの日々の変化を感じるようになり、言われていた意味が少しだけわかりました。
(1年Bクラス:HE)
援助を行う事だけが目的とならないようにコミュニケーションを図りながら表情や身体、手の動きを観察しました。その中から植物が好きということがわかったので療養生活に変化を与えるために植物を見に院内を散歩しました。情報を看護につなげる事の大切さがわかりました。技術面ではオムツの当て方など細かいところができておらず技術不足を感じました。自分の技術を客観的に振り返り改善していきたいと思います。
(1年Bクラス:KK)