高等課程1年生「基礎看護実習IIIを終えて」
高等課程1年生は、戴帽式を終えて、基礎実習の最終段階として日常生活援助技術の習得を目標に、12月3日から2週間、病院実習に行きました。患者さんとの関わりや指導者の助言から、多くの学びを得ることができました。以下、実習を終えた生徒の学びを紹介します。
指導者からいろいろなアドバイスを頂くことで、安静度の確認、援助時の時間短縮や環境への配慮など、様々な視点で考えて援助することの大切さを学びました。患者さんの日常生活動作を観察することで、持っている能力を最大限に生かすことができることも学びました。
(1年Aクラス:RU)
どのような援助をすべきか、それは何故か、その効果は、本当に必要なのか、優先順位を間違ってないかなど、自問自答しながらの実習でした。そしてカルテに記された情報や表出される症状だけでなく、疾病から予測される症状の観察も重要です。様々な視点で患者さんを知ることがよりよい援助につながることが分かりました。
(1年Aクラス:EM)
褥瘡が悪化しないよう時間毎の体位変換を実施しました。褥瘡は改善傾向にあり、計画的な看護実践の大切さを学びました。しかし、安楽枕の使い方が正確でなかったり、他の部分の観察が不十分でした。基本をもとに、患者さんの状態にあわせた方法で行うことが大切だと分かりました。
(1Aクラス:MM)
受け持たせて頂いた方は、言葉を発することができませんでしたが、笑ったり怒ったり泣いたりと自分の気持ちを伝えて下さいました。話せないからとあきらめず根気よく話しかけると、私の話す事は理解されているようでした。自分の言葉が伝わったと感じた時、とても嬉しかったです。コミュニケーションは言葉だけではない事を学びました。
(1年Bクラス:YE)
援助技術は、まだまだ未熟だと痛感しました。何かをすることに集中して患者さんの表情の観察が不十分になったり、声をかけるのがおろそかになったりしました。個別性を重視した援助を目標にしていましたが、とても難しく感じました。患者の状態を観察し、情報を分析し、必要な援助を考え、目標を持って看護実践していくためには、学習が必要である事を実感しました。
(1年Bクラス:KS)