高等課程1年生「看護の日」
- 看る大切さ・護る優しさ - フローレンス・ナイチンゲールの誕生日の5月12日は「国際看護師デー」です。日本でも「看護の日」として全国各地で様々な行事が行われています。本校の看護高等課程(准看護科)でも毎年「看護者としての自覚を持ってこれからも学習に取り組んでもらいたい」との思いから、カリキュラムの「看護と倫理」の授業の一環として「看護の日」を取り入れています。今年は5月11日(土)午前中に山下副校長の講義「看護と倫理について」―より良い看護のあり方について考える―、午後はアセナ国際学術研究所ディレクター所長、久間圭子(ひさまけいこ)先生の記念講演「看護覚え書」に学ぶ看護の基本―自然の力・人間の力―を聴講しました。以下は「看護の日」の生徒の感想を紹介します。
「看護と倫理」の講義を受けて
看護とは人と人との関わりを通して行われる仕事なので、「倫理」がとても大切なことであるとわかりました。倫理は年をとれば自然と身につくものではありません。人間としての尊厳を大切にできるよう、自分を高める努力をしていきたいと思いました。私は看護師になるという選択をしてこの学校に来ています。これからしっかりした考えや倫理感を持って行動していきたいと思います。
(1年Aクラス:TN)
「心は見えない、でも心遣いは見える。思いは見えない、でも思いやりは見える。」この言葉が心に残りました。職場の先輩方の姿を見ていて、この気遣いや心配りが感じられます。それができるようになるためには知識技術、そして努力が必要です。すべてが未熟な今の自分にできる事は、相手に安心感を与えられる笑顔とまなざしで、「ひとこと」を大事にする対応です。ここから始めていこうと思います。
(1年Aクラス:AM)
「看護の日・看護週間―忘れられない看護エピソード―」は、3つとも良い話だなと素直に思いました。最後まであきらめない看護師、気遣いができる看護師、心に寄り添える看護師、どれも看護師としてのあるべき姿で参考にしたいと思いました。
(1年Aクラス:MT)
倫理という事をとても難しく考えていましたが、講義を受けてとてもシンプルな事だと思いました。他者の気持ちや立場を考えて誰に対しても平等に誠実に優しく一生懸命に接する心だと自分なりに理解しました。
(1年Bクラス:HI)
記念講演「看護覚え書」に学ぶ看護の基本 - 自然の力・人間の力 -
アセナ国際学術研究所ディレクター所長、久間圭子先生
ナイチンゲールは、人間が営む生活に焦点を当て、看護は、その人の生活が生命力を消耗させないよう整えることだと書いています。講演を聞き、看護は患者の生活過程を通して生命に働きかける援助者でなければならないと感じました。患者に対しては気遣いと観察力を持って接し、患者の生命を守るために最大限の努力ができる看護師になりたいと思っています。
(1年Aクラス:SF)
久間先生の講演を聞き、改めて看護はとても興味深いものだと実感した。ナイチンゲールの生まれ育った生家、イギリスの風景、聖トーマス病院など実際に映像で見る事ができ、また当時の社会的な背景について説明を受け、看護は環境や社会背景によっても常に変化していく事を感じた。先生から、ナイチンゲールの著書である「看護覚え書」はマニュアルではなくヒントが書かれていると聞き、10年後、20年後と経験が深まるにつれ、私の中で「看護覚え書」が深まっていく事が楽しみになった。
(1年Bクラス:MI)
ナイチンゲールは全力で看護に力を注いでこられた偉大な人である事を知りました。私も、ナイチンゲールのように、何が看護で、何が看護でないかを意識して、生涯をかけて看護を磨き続けていきたいと思いました。久間先生から、看護師としての使命感と理論に裏付けされた知識・技術を持ち、看護実践していかなくてはいけないと教えて頂いたことを忘れず、向上心を持ち学習をしていこうと思いました。
(1年Bクラス:NK)
看護実践において技術は大切ですが、実践する人の心構えが大切だと感じました。その人の気持ちになって考える事ができるためには、視野を広く持つ必要があります。一人よがりな見方では、ナイチンゲールの言うような看護はできないと思いました。これからの自分の課題としたいと思います。
(1年BクラスAT)