高等課程1年生「基礎看護実習Ⅲ」を終えて
高等課程1年生99名は、日常生活援助技術の習得を目標に平成25年12月9日から2週間、病院で基礎看護実習Ⅲを行いました。指導者の助言や患者さんとの関わりを通して多くの学びがありました。以下、実習を終えた生徒の学びを紹介します。
患者さんの思いを考えながらながらケアをするよう心がけました。しかし、疾患は何か、患者さんの身体に何が起きているのかに着目し、どのようなケアを選択し実施していくかを明確にしていなければ、痛みや苦痛を取り除く事ができないことに気づき、気持ちだけで看護はできない事を学びました。看護師には知識技術が重要であり、命を預かっている事を忘れてはいけないと思いました。看護師として働けるようになるのはまだまだ遠い未来ですが、夢に近づいていけるよう勉学に励みたいです。
(1年Aクラス:SM)
実習では足先の冷たい患者さんに温罨法を行うことぐらいしかできませんでした。しかし、ほとんど発語もない患者さんが笑顔をみせてくださり、本当に嬉しく思いました。実習最終日に実施した全身清拭は、2週間ありがとうございましたという気持ちと未熟な技術ですみませんと言う気持ちで実施しました。次の実習では、患者さん中心の看護ができるようしっかりとアセスメントを行い看護計画を立てていきたいと思います。
(1年Aクラス:MW)
病院という自由を制限された生活空間の中で辛いはずなのに、「あなたたちの為になるのなら」と何でもさせて下さいました。いつも優しくしてくださり、2週間の実習が終了する頃には、受け持ち患者さんに対して、ずっと長生きをしてほしいと心から思うほど特別な人になっていました。また今回糖尿病やその合併症など学習するうちに、とても重大な疾患である事を実感しました。足浴や清拭の清潔ケアも疾患との関係から重要性が理解できました。1月からの 成人実習では、学習をもとに計画的な援助ができるようにしたいと思います。
(1年Aクラス:KM)
あまり話されない患者さんでしたが、実習2週目には徐々に笑顔が多くなり、自分の気持ちを言って下さるようになりました。「あなたたちが居てくれたので本当に良かった。飲みたくない薬も飲めた。早く病気を治して歩けるようになりたい。」と言われた時、涙が止まりませんでした。こんな未熟な自分でも役に立てて本当にうれしく思いました。同時に看護職の素晴らしさを改めて感じました。患者さんとの関わりを多く持つことで、少しの変化にも気づけるようになり、何を望んでおられるのかが分かる事を学べたので、このことを忘れず頑張っていきたいと思います。
(1年Bクラス:AS)
基礎実習では、多くの看護師さんと関わり様々な仕事の内容を目にし、たくさんの事を学んだ。患者さんや家族との接し方、会話の中からも状態を観察し、 体位やベッド周囲の環境を整えたりナースコールやよく使う日用品の位置にまで気を配っていた。学生には優しく理論だて指導して下さり、理想の看護師像に近づくためのヒントを教えてもらったように思う。援助技術の未熟さはもちろん、検査の方法からデータの見方、疾患や症状、薬や治療の事などたくさんあって日々の学習では追いつけないほどだった。これからはテストの為ではなく将来の仕事に繋がる学習をして、それを活かした援助ができるようになりたい。
(1年Bクラス:AT)