「卒業の日」 -高等課程での2年間を振り返って-
看護学校への入学は私にとって狭き門だったので、やっと手にした「合格」に胸は高鳴り、学ぶ事が嬉しくてたまりませんでした。臨地実習では患者さんやご家族との出会いを通し、また指導者からの助言を頂きながら少しずつ成長できたように思います。どんな看護にも必ず根拠があると言うこと、根拠を知るためには知識が必要だということ、人は環境要因としての影響力が大きいこと、看護の対象は人であり心が在るということ、たくさんの学びがありました。そして、人とのかかわりを通し、自分自身が一人の人として、他者に認められ受け入れてもらえていることを知り、私自身が最も学ぶ必要のあったことを学べました。
（EM）
この2年間で最も成長できたと思うことは、自分で勉強できるようになったことです。学校では、ただ授業を受けていただけで教科書も広げず勉強らしい事もしていませんでした。しかし、実習では患者さんに安全安楽な援助をするためには知識が不可欠であることを痛感し、少しずつ自分で勉強するようになりました。資格試験前は、正直逃げ出したい気持ちでしたが、先生方が悩みを聞いてくれ、先輩が夜遅くまで勉強を教えてくれたので、ここまで来れたと思います。今後は更に知識を深めていかなくてはいけませんが、逃げない、負けない強い自分でありたいと思います。
（SO）
今まで人に相談をしたり頼ることができませんでした。人の意見を聞いても決めるのは自分だからと思っていたからです。しかし、実習で自分の無力さに悩んでいた時、クラスメートが自分の患者への関わりを見て、「家族の方が喜ばれていたよ」「患者さんはあなたがそばにいることで安心されていたよ」と励まし支えてくれました。甘える事はだめではなく、自分が困ったりできなかったときは、相談することで手伝ってもらえるし、色々な考え方を知ることができるとわかりました。人を信じることができるようになりました。今度は自分が周りを明るくし、人を助けられるようになりたいです。
（RH）
慌ただしかったけど充実した2年間でした。入学した頃は、初めての看護の仕事と久しぶりの勉強、その大変さに2年間もやっていけるのだろうかと不安になりました。しかし、その生活にも慣れ、実習や仕事でたくさんの患者さんと関わらせて頂く中で、看護の楽しさも感じられるようになりました。誰かの役に立ちたいと思って看護師になることを決めた私ですが、本当に今では看護職を選んで良かったと思っています。今は、知識も技術も未熟ですが、患者さんの笑顔を見れるようにこれからも頑張っていきたいです。
（MI）
2年間の学習や実習を通して、責任感が身についたと思います。今は看護助手として仕事をしていますが、4月からは准看護師として働くことになります。資格を持って働くということは、今まで以上に命を預かることの責任をともなうので、報告・連絡・相談をきちんと行い、患者さんによりよいケアを提供できるように頑張りたいと思います。
（SN）
実習はとても大変でしたが、乗り越える事ができたのは皆の支えがあったからです。何度も挫折しそうになりましたが、いつもそばにいてくれた友達、励ましてくれた先生、怒りをぶつけても受けとめてくれた家族、とても大きな愛に支えられ卒業できました。准看護師の資格を取得し、これからは看護職の一員として働くことになります。人の命を預かる仕事なので、丁寧で確実な看護業務をしていくよう心がけていきたいと思っています。私は専門課程に進むので、これからもっと勉強して頼られる看護師になりたいです。
（MY）
仕事と学校の両立は身体に負担がありましたが、限られた時間の中でやるべき事をきちんと終われることが自己の成長につながったと思います。両立をすることで、時間の大切さと効率よく動く事の大切さに気づけました。本校を選んで良かったと思います。これから専門課程に進みますが、今まで以上に学習や人間関係を学び、患者さんに安心感をもっていただけるような看護師を目指していきたいと思います。
（AK）
小さいころからの夢に少しずつ近付けていることを嬉しく思います。そして、今自分がここにいることを幸せに感じています。学校や仕事を通して、看護師という仕事の重みや人の命にかかわることの責任感を改めて感じた2年間でした。今まで色々なことを乗り越えることができたのは、同じ目標に向かって頑張る仲間がいてくれたからです。クラスの皆に本当に助けてもらったとすごく感謝しています。人と関わる仕事に必要な人間関係を学ぶことができたと思います。
（ST）
入学前、看護師になりたいと言う気持ちはあるものの、自分の年齢でやっていけるのか不安があり、受験する目前まで悩んでいました。しかし、入学してみると様々な環境の中、頑張るクラスメートに刺激を受け卒業を迎える事ができました。1年生の初めに習った「知識・技術・態度」という言葉の意味を感じながらの2年間でした。自分主体に考える傾向がありましたが、今は患者さんの思いを汲み取ることができるようになったと思います。これからも初心を忘れず、向上心を持って進んでいきたいと思います。
（KK）
この2年間は自分自身について見つめ直す機会になりました。これまで「私は私だから」変わる必要はないと思っていましたが、看護をする人間はそれではいけないと知りました。自分をもつことは大切ですが、自分を周囲の人がどのようにみているのか、自分はどのように映っているかを考えさせられました。一方的に関わるだけではコミュニケーションは成立しません。相互関係のバランスが保たれてこそコミュニケーションは成り立つことを学びました。自分を知ることは強みになると思いました。自分を知らない人間が他者を理解することは不可能です。これからも自分自身を振り返り弱点や良い点を評価していきたいです。これからの課題としては、色々な人と接し、その世界観を知ることで自分の世界を広げていきたいと思います。看護の土台、基礎となる人間としての成熟を目指したいです。
（KS）
こんなにも人と人の繋がりが大切な仕事をした事がなく、どの情報一つとっても重要で、患者さんの何気ない一言も実は心の叫びや願望だったりする事が多いことを学びました。実習で患者さんと関わり、相手の言葉や自分の行動を振り返ることで、職場に於いても患者さんの思いを考えて対応できるようになったと思います。反面、2年間学んだからこそ、資格の重さや責任の重さを感じ、今は自分に勤まるだろうか不安で押し潰されそうです。自信を持てるよう、専門課程ではさらに努力をしていきたいと思っています。
（HY）
