高等課程1年生「基礎看護実習II」を終えて
高等課程1年生は、平成26年8月18日(月)から9月12日(金)まで各クラス2週間、病院で「基礎看護実習II」に臨みました。生徒たちは今年4月に入学し初めて患者さんを受け持ち、日常生活援助の体験をさせて頂いた実習でした。実習を終了し、多くの学びを得る事ができました。以下、学びを紹介します。
患者さんの症状を考慮しながら、どうすれば負担をかけなくてすむのか、物品の配置や援助方法など沢山の事を考え実施していく中で、一人ひとりに合った援助方法があることを学ぶことができました。援助に際して指導して頂いたことは、全て根拠に基づいており、私とは全く見る視点が違っていました。患者さんを第一に考えて相手の立場に立つことがとても重要で、自分ならどうして欲しいかを考える必要があると思いました。もう一つ学んだことは、会話だけがコミュニケーションではないということです。手を握ったり髪をといてあげると笑顔になられ喜んでくださいました。患者さんの手を握っている時、冷たかった手が温かくなり「これがぬくもり」と言われ、私自身も安心感を覚えました。患者さんに触れることは、コミュニケーションの一つとして重要であると教えて頂きました。
(1年Aクラス:SS)
1週目は自分の考えた援助をその通りにしようとして失敗することが多かったです。それは自分中心の援助で、患者さんの反応にも気づけていなかったからです。その日その日で患者さんの状態も変化するので、自分の考えていた通りにならないのは当たり前です。もっと患者さんの視点に立って考えなくてはいけなかったと反省しました。2週目はペアの学生と相談したり、カンファレンスの議題に上げ、指導者から助言をもらい問題を解決していきました。看護はチームで行うものであり、自分一人で悩まず他の人達と協力することの大切さを学びました。
(1年Aクラス:RM)
2週間、実際に医療の現場に行き患者さんを受け持たせて頂き、本当にいろいろなことを学びました。自分が一番成長できたと思うことは、看護職に就くことの責任の重さや看護に対する姿勢です。実習1週目は、事前学習をしていたのに、援助の根拠を問われても言葉に詰まって何も言えず勉強不足を実感しました。もっと学習してくるよう指導を受け、実習への取り組みの甘さを実感させられました。少しずつ患者さんにどのような援助が必要か、どのような方法で行い、なぜその援助を行う必要性があるかを真剣に考えるようになりました。知識や技術を高めるためにこれからもっと努力しようと思います。
(1年Bクラス:SN)
実習中特に気を付けたことは体調管理、記録物の提出、時間を守ることでした。睡眠をとり身体を休め実習時間に集中できるようにすること、実習記録などやらなければいけないことは集中して行うこと、時間に遅れると周りの人の行動にも影響をするので時間を守ることを意識して行動しました。このことはこれからの実習でも続けていきたいと思います。今後の課題としては、技術習得です。技術に自信がなくおどおどした私の態度をみて、患者さんを不安にさせるので自信を持ってするようにと指導を受けました。それからは自分の不安より患者さんがどのように思われるか考え、ペアの学生と声をかけあい自分に出来る精一杯で頑張りましたが、まだまだ未熟なので今後も努力していきたいと思います。
(1年Bクラス:RK)