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専門課程1年生「生と死を考えるふれあい」演習・Aクラス

専門課程1年Aクラスは、平成27年3月2日(月)に多久市立中央小中学校の生徒さんと共に特別教育活動の一環として、甘露山大弘寺住職、平川義雄先生、養護教諭の白濱先生と「生と死を考える」演習を行いました。以下、学生の感想を紹介します。

「生と死のふれあいレポート」
看護職に就いてからずっと忙しい日々が続いていました。ただ毎日を過ごしていることで精一杯になっていました。今回、多久の小中学生とグループワークを行ってみて、自分を振り返り、見つめ直すことができました。DVDでは私の年齢の半分にも満たない猿渡瞳さんの発言一つひとつが胸を深く打ちました。「幸せが、地位や名誉、お金ではない」「幸せは一番身近にある」という言葉はとても重く感じました。この言葉の裏には現実として突き付けられた「生と死」について、少しも逃げ出さずに立ち向かっていった猿渡さんの姿が想像できました。また過酷な闘病生活の中で、色々な人達と出会い、別れを経験した彼女だからこそ言えた言葉だったのではないかと思いました。自分が病気で苦しんでいるのに、家族を悲しませないように気遣ったり、生きていることは幸せなんだという問いかけに、多くの人は生きる勇気を与えてもらったと思います。私はこれまで不平不満ばかりを口にしてきました。「幸せは一番身近にある」ということに気付かず、感謝するということも少なくなっていたと思います。改めて幸せとは何かを、皆と一緒になって考えることにより、久しぶりに実感することができました。このような機会がなければ、自分のことを振り返ることもなかったと思います。とても良い経験となりました。最後に白濱先生が「昨日亡くなられた人達にとって、今日という日は過ごすことができなかった一日」ということを忘れないで欲しいと言われました。准看護師として病院に勤め、様々な患者さんと別れを経験してきました。生きたいと願っていた人たちの為にも、一日一日を大切にしたいと思います。

(専門課程1年Aクラス Y・K)


今回の「生と死」に対する授業を多久市立中央小中学校の生徒さんと合同で行うことで、それぞれの年代において、自分の意見をはっきり言える子もいれば、周りに誰かがいることで自分の意見がなかなか言えない子がいた。一通りみんなの意見を聞いた後に意見を聞くと言えたりしたため、みんな生や生に対する思いをしっかり持っていると気付いた。瞳さんが「生きることも右足もどちらも大事。右足も残して病気にも勝ちたい」と言った言葉が印象に残った。思春期の子にとって、身体の一部を失うということは、精神的に大きな影響を与えると思うため、心のケアがとても大切であると思った。また、瞳さんの場合は、余命半年という告知もされていたため、精神的ダメージは量り知れないものだと思った。瞳さんは病気と闘いながらもその一瞬一瞬を大切に生きていた。自分たちが普段何気なく行っていること、朝が来たら目覚める、家族に挨拶をする、歩く、走る、笑うということができるということ、次の日が必ず来ることがとても幸せなことであることを、改めて考えることができた。今後ターミナル期にあたる患者さんと関わることがあると思うため、患者さんが死に対してどう思っているか、死を迎えるまでに何を行いたいか、残される家族に対する思いなどを受け止められるようになることは難しいことだと思うが、少しでも患者の不安が表出できるように関わることができるようになりたいと思った。自分の命が終りを迎える時に、後悔がないよう、患者さんが安らかに人生を終えることができるように、自分がその立場になって考えることはとても大事なことであると思った。最後の時を一人ぼっちで迎えるということはとても寂しいことだと思う。そのため、側に付き添うということでもその人の不安を和らげることができるため、患者さんに不安を与えることがないように看護者側も気持ちに余裕を持って、心を穏やかにし、笑顔で接することを心がけていきたいと思った。自分自身も人生に後悔を残すことがないように、一日一日を大切にし、人に優しく心に余裕を持って生活していけるようになりたいと思った。

(専門課程1年Aクラス T・I)


生きる、生かされているということについて深く考えさせられる時間でした。もしも自分だったらどのように受け止めるか考えた時に、「時間を大切にしたい」「少しでも長く生きたい」等、思い浮かべることができましたが、実際に余命が短いと告知された時の辛さや混乱、戸惑いは計り知れない感情だと思います。今回は小学5年生、7年生とのグループがあり、思春期の子どもたちが照れながらも意見を言い、生と死についてしっかり考えていることを知ることができました。年齢を重ねていくと「生きる」という意味や考え方が少しずつ変化していくと思いますが、命の大切さや生かされていることに感謝して日々過ごしていきたいと思いました。病気によって生きたいのに生きることができない人や自ら死を選ぶ人、自分の命や他人の命を大切にしない人、様々な人間がいますが、このようにもっと命について考える時間や機会が増えると良いと思いました。看護を学んでいて、将来は病院勤務になると思いますが、病院では死と向き合わなければならない患者さんと接することも多いと思います。患者さんの気持ちに寄り添うことができるような看護師になりたいと思いました。また、思春期の子ども達と触れ合って、生と死について考えてはいるけれど、上手に表出できないなど、発達段階もあることを踏まえ、様々な年齢に対する看護もより学んでいきたいと思いました。私も、生きていることがあたり前ではなく、生かされていることに感謝して、自分の命や家族の命、また他人の命を大切にしていきたいと思います。

(専門課程1年Aクラス A・T)

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