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看護の日 -『看護覚え書』に学ぶ -

5月12日を含む日曜日から1週間は看護週間です。本校では毎年看護の日の行事を実施しています。今年は平成27年5月9日(土)1年生を対象に「看護の日」の行事を行いました。山下副校長から看護の日についての講話と久間圭子先生から「ナイチンゲールの看護の考え方」についてご講演いただきました。講演の内容は生徒の心に深く刻まれました。

5月12日、今までは普通に過ごしていた日であったが、今日からは自分が看護師を目指そうと心に決めた原点に戻る日であり、自分が成長できているか問い直す特別な日になりました。看護の日が制定されるまでの社会的背景を聞き、今このように看護師という資格や職種が社会的に認知されているのも諸先輩方の様々な努力のおかげであることがよく理解できました。職場に入ると業務に流され看護の倫理を忘れがちになりますが、どんな看護師になりたいか、常に考えながら目的を持って進んでいきたいと思います。

(1A:MR)


山下副校長の話を聞いて、看護は人間としての常識のある行いや人に迷惑を書けないこと等、根本的なことを身につけていなければできないと思いました。そして、話の中にでてきた中井久夫先生の「医師が治せる患者は少ない。しかし看護できない患者はいない。息を引きとるまで看護だけはできるのだ」という言葉がとても心に残っています。私たちが今からなろうとしている看護師という職業が、どれだけ人の「生」「老」「病」「死」に大きくかかわっているかを思い知らされました。忘れられない看護エピソードの中にあった死に向かう方のエピソードも心に残りました。人間は遅かれ早かれ死が訪れます。決して逃げ切れるものではありませんしかし、その「死」に対して向き合っている患者に手を差し伸べることが看護師の大きな役割の一つだと思いました。

(1A:SH)


看護の心をみんなの心にというメインテーマのもとに制定された「看護の日」。山下先生の話を聞いて看護の日ってすてきだなと思いました。一人でも多くの人がこの日の事を知って、看護の心や助け合いの心を持ってくれたらいいなと思いました。私も周りの人に伝えていきたいと思います。「息を引きとるその時まで看護はある」と聞いて、やっぱり看護はいいなと思いました。相手のことを思ってすることは難しいかもしれませんが、相手の心の支えになれたり、助けになったりできるなんて、すごくステキなことだと思います。今日は自分がなりたい看護師を明確に考える事ができました。

(1B:NY)


21世紀の高齢社会を支えていくために、看護の心、ケアの心、助け合いの心を老若男女問わず育むため「看護の日」が制定されたことがわかった。美智子皇后が1996年12月に開かれた日本看護協会創立50周年記念式典で述べられたお言葉に「患者に寄り添い、患者の中に潜む、生きようとする力を引き出す看護者の力・・」というのがあった。これから看護を学んでいくに当たって、その言葉の重みを胸に一番に患者さんの事を考え、患者さんらしい生活ができるよう支え援助できるようにしていきたいです。

(1B:AN)


先生の話を聞いて、ナイチンゲールは生涯、看護を追求し今に繋がる看護を築いた人であり、その業績の偉大さを知り、本当にすごい人だと改めて感じました。奉仕・犠牲の精神だけでは看護はできないと、目標を定め整然と動く組織づくりを行いました。ベル(ナースコール)の設置、リネンや物品管理、キッチンなどの話から、身の回りの環境整備の大切さがわかりました。看護師は人の命を預かっているという責任感を持ち、患者さんが生活しやすい環境を作ったり、一人ひとりに合った看護ができるようにしっかり勉強し、患者さんのちょっとした変化にも気づくことのできる看護師になりたいと思いました。

(1A:SF)


久間先生は、30年アメリカで看護師をされたとの事でしたが、言葉の壁や文化の違いもある中で、看護のキャリアを積むという事は誰しもが簡単にできる事ではありません。ナイチンゲールの言葉を、看護を志す者に伝えたいという思いで訳した「看護覚え書」には、先生の思いが強く込められていると感じました。「看護覚え書」は原点に返るために必要な本だと思いました。先生は、「迅速で正確な観察ができるよう訓練を重ね、プロとして成長してほしい」と例をあげて話されました。「母親は我が子がまだ言葉を上手に話せなくても、何を求めているかが分かる。それは毎日我が子を観察しているから」といわれ、ハッとしました。私には子どもがいますが、看護とは別のことと考えていましたが、観察するということが少し分かったように思いました。

(1A:CS)


「看護覚え書き」は150年以上も前の著書であるにもかかわらず、看護の基本の全てといっていいほどのことが書かれていることに驚きます。当時の医療技術はまだ低く、感染症への恐怖は現在の比ではなかったでしょう。そのような中で、看護であること・看護でないことを明白にし、専門職としての看護師の地位を確立させたことは社会的に大きな業績の一つであると思います。また、2011年の東日本大震災やネパール大地震、不安定な国際状況の中で、看護は非常時への対応も求められているという話を聞き、病人だけでなく全ての人が看護の対象であることが分かりました。そして、戦争や災害は身体的な面だけでなく、心理的にも人々を傷つけます。私たち看護師はその助けとならなくてはいけないなど、改めて看護職の責任の重さを学びました。生涯学習していくことで偉大な先人たちの道を自分も歩いていきたいと思います。

(1B:MM)


ナイチンゲールの人となりや考え方、業績等を詳細に知ることができ、とても興味深く講演を聞く事ができました。ナイチンゲールが少女時代を過ごしたイギリスの写真を見た時、とても自然が豊かなところだと思いました。そのような中で過ごしたからこそ、感性が豊かで、自然のもつ力を大切にしたのだと思いました。そして、先生は「看護覚え書」の内容を、身体的ケア、心理的ケア、専門職の責務、資質・人格の4つのカテゴリーに分け、説明して下さり、とても分かりやすく学ぶことができました。

(1B:DO)


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