専門課程1年生「人間関係論研修」を終えて
専門課程1年生は、Aクラス5月8日(金)・9日(土)、Bクラス5月15日(金)・16日(土)に北山少年自然の家で「人間関係論研修」を行いました。以下、学生の感想を紹介します。
人間関係研修を2日間泊りこみで行って、今まで同じクラスで顔だけ知っていて、話したこともなく、名前もよく覚えていない人達と過ごすのはとても不安でした。 到着しグループに分かれセッションが始まり、自己紹介をし、80マスの中に1文字ずつ埋めて文字を作りました。初めはぎこちなかった笑顔も次第に自然と笑顔になっていました。その後、体育館でドッジボールをしてみんなで汗を流しました。会話を交わすことはあまりなかったですが、みんなが一生懸命ボールを投げ合い、スポーツを通して交流がとれて、とても楽しめました。2日目は、自分の夢を書き、グループ内での発表は恥ずかしかったですが、自分の目標や心におさめていた叶わないだろうと思っていたことを発表することにより、自分の素直な気持ちを確認することができました。グループのみんなの夢を聞くことで、その人のことを少し知れた気がして、距離が近くなったように感じました。最後のセッションでは、グループメンバーの良い所を言ってくれて、とても感動しました。これから3年間、同じ目標に向かって頑張っていくクラスメートなのだと思い、これから、色々大変なことが待っていると思いますが、このクラスなら頑張れそうだと思うことができる2日間でした。(専門課程1年Aクラス 池松知大)
准看護課程でも人間関係論を学んできたが、初めて行う研修内容が多くあり、充実した研修となった。研修に参加する以前は、クラスメンバーと打ち解けることが出来るのか、2日間も一緒に過ごすことが出来るのか不安もあったが、研修を通してそれらの不安はなくなっていった。第1セッションの「リラクゼーション」では自身の内面や身体と向き合い身体の疲労を知ったり、ストレッチが心の平静を取り戻すサポートをしてくれることを実感した。心が平静になったからこそ、その後の80文字作成を楽しみ、グループメンバーと打ち解けることができたのだと思う。相手の立場を理解することの難しさを実感し、その理解には互いの信頼関係も大切なポイントになると思ったので、今後の生活や仕事でも、相手を受け止め信頼関係を築き、相互理解につとめていきたいと思った。人は普段の生活の中で、自分の心の内や感覚、そして夢と向き合う機会がとても少ないと感じていたので、コラージュや夢を語るセッションもとても充実していた。人は見た目が9割とも言うが、話をしていくうちに、相手の奥深くにある夢への情熱や優しい人間性などに触れ、話をしてみなければ、相手を知ろうとしなければ何も理解できないのだと実感した。また、自身の内面や夢を相手に受け止めてもらうことで、自分の原動力や自信につながり、感謝した。人を褒める機会の少ない私たちにとって、「心の花束」は照れくさいセッションであったが、花束を受け取った時のメンバーの笑顔を見て、自分を受け入れてもらえた安心感があり、それがその人の自信につながっていくのではないかと強く感じた。看護師という職業は、患者やその家族と医療スタッフとの架け橋となる大切な人物と考えるので、他者と良い関係を築くことが重要だと思う。相手の良い所に目を向け、相手のありのままを受け入れる。また、自身のことも相手に理解してもらい、信頼関係を築いていく。今回の研修で学んだ多くのことを活かして生活していこうと思う。(専門課程1年Aクラス 高口倫子)
北山研修に行く前は、不安や嫌だなという気持ちの方が大きく、知らない人ばかりで気持ちが落ち着きませんでした。でも今思い返すと、すごく楽しいことばかりでした。セッションの中では、あまり話したことがない人ばかりでグループが組まれ、初めは緊張しましたが、2日目はもうすっかり慣れて楽しく話すことができました。特に印象的なのが夢を語るセッションで、みんなの夢や目標を語る顔が明るく笑顔で嬉しそうだったのを覚えています。私も、自分の話を友達以外の誰かにこんなに話すのは久しぶりで、それに意見も返ってきて、すごくスッキリしました。人の夢・未来の話の基盤には、その人の過去があって、その人を作り上げているのだということに気付きました。辛いことや、苦労したことがあったことを全然知らず、「明るい人だな」とか「優しい人だな」としか思っていなかったことが、今回その人の深い話まで聞くことができて良かったし、私自身も、年上の人に同じ立場で話をして、意見をもらえることが今までになかったので、すごく良かったです。勉強にもなり、他人の意見で視野が広がり、何よりも自分が好きになれるような気がしました。(専門課程1年Bクラス 清水 遥)
不安は一切なく、期待と楽しみな気持ちのみ持って参加しました。誰とどのくらい話せるのか、どんな話をできるのかと、元より話すことが好きな私にとっては最高の機会だったからです。また、行動班やセッションの内容もほぼ分からない状態だったため、何をするのかとても楽しみでした。数あるセッションの中で、印象に残ったものがたくさんありました。80字作文では、自分が考えていることと相手の考えが全く違うことが、すごくおもしろかったです。誰も予想できない方向に話が転じていき、腹をかかえてグループ全員で笑いました。夢を語るセッションでは、それぞれが普段口には出さないけど思っていることを話しました。子どもがいる方の「自立するまで健康で見守る」というものや、旦那さんがいる方の「おむつ交換をしたい」などといった私にはまだ一切考えることのできない思いを聞いた時は、心がジンと温かくなりました。そしてそんな思いを抱けることに尊敬の思いと、女の強さを感じました。学生企画のドッジボールでは、汗をたくさんかいて楽しむことができました。全員で声を出して喜んだり、ガッツポーズが思わず出たり、ハイタッチをしたり、悔しがったりと、"みんなで楽しむ"ことができたと思います。準優勝だったのが悔しいですが、それ以上に満足感に溢れました。セッション以外でも、普段行動を一緒にしていなかった人とずっと一緒にいたり、逆にずっと一緒だった人と離れて他の人と一緒にいることの新鮮さや、いつも一緒の人の安心感や信頼感に気付くことができて、自分の周りの人間関係を改めて考え、ありがたいなと思えるものでした。部屋でも初めてこんなにじっくり話したと思えるくらい、たくさんの人とじっくり話せました。同じ高等課程出身者でも、ほとんど話したことがない人もいたため、すごく新鮮で、知らなかったことをたくさん教えてもらえて有意義な時間を過ごせました。色々な場面で"相手から見られている自分""自分から見える相手"を見てきて、驚きの連続であり、期待通りたくさんの人と色々な話ができたすごく収穫の多い研修になりました。(専門課程1年Bクラス 角田明奈)