高等課程2年生「成人・老年・母子看護実習」終了
高等課程2年生は、平成27年1月13日から6月5日まで5か月間にわたる「成人・老年・母子看護実習」が終了しました。実習施設の皆様にはご指導頂き大変ありがとうございました。この実習で生徒たちは多くのことを学びました。以下、生徒たちの「学び」を紹介します。
実習期間中に受け持たせて頂いた患者さんや指導者の方の言葉が、心に深く残りました。1クール目の実習で、情報を整理することなくだらだらと伝えたとき、指導者から「報告する時は簡潔明瞭に」と言われました。1分1秒が大事な臨床の場では、「簡潔明瞭」は特に重要であり、正確な情報の共有の為にも必要だと思いました。また、患者さんからは「この一つひとつの出会いを大切にしないといけない。この出会いは奇跡なのだから」という言葉を頂き、病気になり入院することは決して良い出来事ではないと思いますが、私たちとの出会いが「よかった」と思っていただけるようなケアをしなくてはいけないと考えさせられました。
(2年Aクラス:MH)
実習を通して感じたことは、チームワークや友人の大切さです。長期実習の期間、朝は早く、夜は遅い日が続きとても辛かったのですが、グループメンバーに助けられ乗り越える事ができました。しかし、自分自身はメンバーの役割を十分果たせたとは言えず、リーダーに頼りっきりになっていたことを反省しています。実習で一番学んだことは、受け身では何も学べないということです。自分は何をしたいのか目的を持って実習に臨むこと、指導者に声を掛けてもらうのを待つのではなく意志表示をすることなど、当たり前のことですが、積極的に学ぶ姿勢が必要だと思いました。
(2年Aクラス:YY)
今私たちが勉強していることは、すべて患者さんのためだと強く思いました。患者さんの命に関わることなので、解剖生理、疾患、手術方法(麻酔や術式)など、看護する上でたくさんの知識や技術が必要です。自分が患者だったらどのような看護をしてほしいか考え、一人ひとりの患者さんと向き合わなくてはいけないと思いました。看護師と言う責任のある職業を目指す者として今後も学習に励んでいきたいと思います。
(2年Bクラス:CO)
退院後はどのような生活を送るのか、自立した生活を取り戻せるのか、支える家族はいるのか、患者さんを取り巻く環境や精神面など総合的にみることが必要だと学び、看護の役割について考えさせられた実習でした。実習前より観察の視点が広がったように思います。学習面も今までより深くできるようになり、知識が増えていくにつれ積極的に行動できるようになったと思います。
(2年Bクラス:TT)
最初は、疾患だけを見て援助計画や注意点を考えていたが、多くの患者さんと接し看護過程の展開を通して、個別性の認識が「疾患の違い」から「患者さん一人ひとりの違い」へと変化していった。同じ疾患の人がいても、同じ人は一人としていない、患者さんを様々な視点から見ることができたときに、初めてその人の個別性を知ることができ、疾患などの情報と合わせて考えることで個別性のある援助になると思った。
(2年Bクラス:KM)