平成27年度自衛消防訓練(防災訓練)
9月24日(木)Bクラス、25日(金)Aクラスの高等課程・専門課程の学生が佐賀消防署の署員の指導により、本年度の自衛消防訓練を実施しました。この訓練は「学生が日頃から防火意識を高め、もし火災が発生した場合に冷静な対応が出来る心構えを養う」ことを目的に実施しています。当日は2階からの火災発生のアナウンスにより職員と学生の役割分担による初期消火、消防署への火災通報、非常持ち出し品の運搬、階段を使っての避難誘導等を行い、避難場所では署員の方たちに消火器の使い方、消火の仕方を指導して頂きました。学校に戻り今日の訓練に対する講評、防火の講話を聴き、職員・学生は今後の防火に対する知識や心構えを再確認しました。以下、専門課程学生の感想を紹介します。
防火訓練を行うにあたり、学校から避難所まで距離があり、道路横断しなければいけなかった。横断歩道の誘導についたが、自動車の通りが多くスムーズに誘導することができなかった。また、誘導しようとしても私語により指示が通らないことがあった。今までは誘導する側になったことがなく、自分も私語をしながら避難していた。今回、私語により指示が通らずスムーズな誘導ができないことを知った。みんなが無事に避難できるよう訓練をしっかり受けなければならないと思った。自分が火事を見つけた時には大声で「火事だ」と叫び周囲の人たちに知らせてから消火を行わなければならない。また、煙が外に得ないよう戸締りをしてから避難することが大切である。そして119番へ通報する時は確実な情報を持って落ち着いて通報しなければならない。また、トイレなどに避難する人がいる場合もあるので、部屋の隅々まで確認しなければいけないことを学んだ。自分は医療に携わる人間になる。自分が怪我をしていては人を助けることなどできない。自分の身は自分で守り、自分がやらなければならないことを全うする為に、今日学んだことを頭にしっかりと入れて備えていきたい。(専門課程 1年Aクラス K・E)
防火訓練を終えて改めて火災に備えることや集団内で自分はどのように動かなければいけないかを再確認することができた。実際に2階の出火を想定した訓練で、自分の教室からの避難経路も確認することができた。佐賀県の火災発生件数は毎年100件を超えており、死者もでている。自分の行動で助かる命も助からなくなるのだと感じた。人を助ける医療従事者としての責任で、消火、通報、避難を各自把握する必要がある。自分の家や職場の消火器の位置を確認し、使用方法も理解しておく。また火災だけではなく地震や土砂崩れ等様々な災害に対しても同様である。自分はどう動かなければならないのか冷静に判断する為には、本日のような訓練はとても有意義であると思う。訓練することで、災害時に適切な知識を持って、的確に判断することができる、正しい行動ができることが大事なのではないかと感じる。正確に、冷静にとわかっていても容易なことではない。2011年3月に発生した東日本大震災では、本当に沢山さんの人が津波の被害にあっている。そこではやはり、日頃の防災訓練と真剣な取り組みが実際(生きる)命につながっている。自分も知識を身に付け、防災訓練には真剣に取り組まなければならないと思う。人と人とのつながり、助け合いを大事にして命の大切さを常に心において生活していきたい。地震は防ぐことはできないが、火災は防ぐことができる。他人事とは思わず、看護職としての自覚をしっかり持ち、防災意識を高めていきたい。(専門課程1年Bクラス 池之迫 美侑)
今回避難を実際に行うと話をしていると放送も聞こえず、避難の指示内容が聞こえないということを実感した。迅速な判断を行う必要がある中で判断を誤ることが無いように、確実な情報を集めて行動することが大切であると学んだ。消火に当たる際に、自分の逃げ場を確保して初期消火に当たる。炎が天井につくようになると消火器での消火は困難と考え、それ以上炎や煙を拡大しないためにも戸締りを確実に行うことで延焼を避けることができるといわれたが、実際に炎が発生した際に冷静に行動できるかわからない。炎を見たら周りに知らせ人を呼ぶ、前もって役割を決めておくことが大切であると思った。地震に対する備えでは建物の倒壊や道路の寸断により、消防や救急の機能が果たせない状態となる為、地域の人々が助け合い連携することが大切であることを学んだ。『津波てんでんこ』の紹介で"自分の命は自分で守る、自分が助かるとみんなも助かる"と言われていた。個人個人が自分の身を守ることで生存率も上がる為、自然災害が発生した場合は、1人1人が今どのような行動をとるべきかを考え的確に判断し、行動することが大切である。また、日頃から防災に対する備えを行い、棚の倒壊防止や防災グッズの常備をすることも大切だと思った。人は1日3Lの水分が必要であり、少なくとも3日分備えておくことが必要であるということを学んだ。いつ、どこで災害に襲われるかわからないため、自分の身は自分で守れるように備えておく。また、災害に会あった際、人と人との助け合いが生きる糧となるため、日頃から助け合いの心を持つことが大切であると思った。(専門課程2年Aクラス 岩城 珠美)
防火訓練で点呼係を行って感じたことは、実際に災害が起きたときには、もっと大きい声で迅速に対応しなければ助かる命も助からないと思いました。全員の安否を把握するために点呼は大切な役割であると思います。災害が起こったとき助かった人が一番心配しているのは身の回りの安否だと感じます。知っている誰かがいなければ、助かった人の気持ちは不安に襲われ混乱を招いてしまうと思います。病院で火災が起きた時大切なことは1.消火、2.通報、3.誘導であり、特に夜間帯の人数の少ないときは尚更大切だと消防士の方が言われていました。1.消火に対しては、消火器設置場所を把握しておく。2.通報では固定電話からなるべくかける。所在地が把握しやすく、消防車の到着時間の短縮になる。出火の場所と規模を伝える。3.誘導では出火場所に近いところから非難する。これら3つのことを頭に入れて実践しなければならないと学びました。病院には寝たきりの人や重症の患者さんがいることから誘導する側の的確な判断と指導力が大切だと思います。一人でも多くの人を助けるために災害時にどう動かなければいけないのか日頃から頭に入れて勤めなければならないと思いました。(専門課程 2年Bクラス K・A)