高等課程 精神看護実習を終えて
2年生は、10月3日?11月25日の期間、精神看護実習、介護老人保健施設、介護老人福祉施設で実習しました。最終実習にふさわしい内容で、一人ひとりの成長を感じました。
患者さんに話しかけても質問しても返答がないことに焦りを感じ、沈黙の時間を気まずく思い、何度も何度も声をかけてしまいました。どうして話してくれないのだろうととばかり考えていましたが、自分の不安な気持ちを押し付けていたことに気付きました。沈黙の時間を共有すること、相槌をうったりタッチングなどの非言語的コミュニケーションが患者さんとの信頼関係の構築につながることを学びました。高齢だから、認知症だからという見方をするのではなく、疾患があってもその中にある患者さんの個別性に向き合うことが大切であると学びました。身体的な面だけでなく、患者さんの不安、苛立ちに寄り添った看護ができようになりたいと思います。(2年Aクラス R・O)
臨地実習を終えた今思うことは、看護は素晴らしいということとこの道を選んでよかったということです。私は今まで、実習でできていないところを見られるのが嫌で、できない自分にも腹が立ち逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。精神看護実習でプロセスレコードや日々の患者さんとの関わりの振り返りを通して、私は自分をよく見せるための行動をする傾向があり、患者さんをしっかり見ていないことに気付かされました。患者さんが今どのような問題を抱え苦しんでいるかわからず、どうすればいいのか悩み、楽しいと思えなかった実習でした。それは患者さんのためと言いながら、自分のために実習していたからでした。自分自身と向き合うことができない私に、患者さんに向き合うことはできないと思いました。反省点もたくさんあったけど自分の事がわかりすっきりして嬉しかったです。今まで自分を支えてくれた人たちに私は看護されていたのだと思いました。たくさんの人たちから教えてもらった優しさや思いやりのあり方を私の看護の基準としてこれからも患者さんに関わっていきたいです。(2年Bクラス M・M)
この2年間で様々な実習病院や施設にお世話になりましたが、緊張して実習が辛く毎日早く終わらないかなと思っていたのも事実です。しかし、実習を重ねていく内に、少しずつ自分中心ではなく患者さんの状態や気持ちを考えることができるようになったと思います。患者さんの嬉しそうな反応を見ると自分まで嬉しくなり、やる気がわいてきました。指導者から言われることも素直に聞けるようになり、自分の傾向を振り返る機会になりました。最後の実習はコミュニケーションを中心とした実習で、相手の気持ちを考えたかかわりが特に重要でした。まだまだ自分の課題はたくさんありますが、特に知識不足は大きな課題です。これからは目的意識を高く持ち、自分に厳しく勉学に励みたいと思います。(2年Bクラス T・K)