臨地実習を終えて(高等課程2年生)Ⅱ
高等課程2年生は、平成20年1月7日から5月30日までの5ヶ月にわたる実習が終了しました。この長期にわたる実習の中で生徒は多くのことを学んでいます。以下実習反省会の中での生徒の学びを一部抜粋いたしました。 |
初めのころは、患者さんとうまく接していけるか緊張し、自信が持てずにいました。話しをする時は声が小さくなり、患者さんから「ん?」といわれることもたびたびありました。また、相手が何を考えてあるのか、相手のことを知りたい思いで質問ばかりしていたように思います。次第に会話が続かなくなり、コミュニケーションをうまくとることができずに、グループメンバーにどうしたらうまく話ができるようになるのか相談しました。するとメンバーから「私は相手に聞く前にまず自分のことを話し、自分がどういう人間か知ってもらい安心してもらっている。また、普段友達や周りの人達と同じように自然に会話している」このことを聞き、私は“患者”ということにこだわりすぎて“人”として接することを見失っていたことに気づきました。それからは、まず自分のことから話すように心がけていき、患者さんとのコミュニケーションも徐々に取れるようになりました。看護とは、人とのかかわりであることを学びました。
(2年Bクラス 牟田彰子)
今回の長期実習で学んだことは、患者さんや指導者、グループメンバーとのかかわりの中で、相手の立場や気持ちを考えて関わっていくことの大切さを学びました。実習が始まった最初のころは援助をすることばかりしか考えていませんでした。しかし、指導・助言を受けていくうちに援助するだけが看護ではなく、人の気持ちを理解しどうしたらこの人が良い方向へと向かっていけるかを考えながら、関わっていくことの大切さを学びました。
またこの長い実習を乗り越えられたのは、くじけそうになったとき励ましてくれた仲間がいたからだと実感しました。これからも初心を忘れずにいたいと思います。
(2年Bクラス 常陸顕悟)
私は自分なりの看護観や根拠を持って患者さんと接することの大切さを学びました。“患者さんの力になりたい”“何とかしてあげたい”と思うと、積極的に実習に臨むことができ、勉強しようと思いました。また、知識や技術だけではなく、病気や入院生活に対して患者さんがどのような思いで過ごされているのか、何を望んでいるのかを考えながら援助していくことが大切であることを学びました。学校の授業だけでは学べないことを、実習で実際に患者さんと接することで学ぶことができました。
(2年Bクラス 藤崎佳子)
私はこの5ヶ月間に及ぶ実習でたくさんのことを学びました。内科病棟では、症状に合った看護を行うことで患者さんの苦痛が少しでも軽減できること。外科病棟では、疾患に合わせて、術式や術後の合併症・予防のための観察点や指導方法を学びました。また外来実習では病棟とは異なり、短時間で患者さんのことを把握しなければなりませんでした。
小児実習では、小児の目線に立って関わり、成長発達を見守ることの大切さを学びました。そして、私自身も基礎実習のときよりも患者さんのことを一番に考えて援助できるようになり成長できたと思います。
(2年Bクラス 梅﨑美智)
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