ケーススタディ発表会を終えて
高等課程2年生は、1月から始まった5ヶ月間にわたる長期の臨地実習が終了しました。7月20日・21日に実習を振り返り、ケースとしてまとめの発表会を行いました。このケーススタディ発表会を通して生徒はさらに多くのことを学びました。以下、生徒の感想を紹介します。
ケースを書き始めたころは、どのように書けばいいか戸惑うこともありましたが、改めて受け持ち患者さんのことを考えるうちに、自分の行った援助の意味が見えてきました。先生からの助言をいただいて思いをまとめ、発表する事ができ、勉強になりました。発表の準備をしていく過程で、グループメンバーの大切さも感じました。ケースを真剣に読み、どの資料をOHPで出すとわかりやすいかを懸命に考えて、わかりやすい図を書いてくれました。一つの事を共に考え作り上げていくすばらしさを実感しました。また、他の人の発表を聞くなかで、患者さんに寄り添い、病気だけでなく心のケアも行うことが看護師には必要であると思いました。
(2年Aクラス 高尾真由子)
ケースをまとめる際、文章でわかりやすく表現していくことがとても難しいと思いましたが、指導を受けながら少しずつまとまっていきました。発表者に選ばれた時はとてもプレッシャーを感じましたが、グループの皆が真剣に考えてくれ「ここはこうした方がいい」など適切なアドバイスをもらい仕上げる事ができました。発表も無事終わり、改めてグループで一つの物をつくりあげた喜びがわきました。他の人のケース発表では、患者のADL,QOLを高めるためにはどうしたらよいか、患者の心理面に配慮し精神的に支えていくことの大切さなど多くの事を学ぶ場となりました。
(2年Aクラス 吉田法子)
他の人の発表を聞いて、受け持たせていただいた患者さんと似た部分もあり、援助の仕方などたくさん学ぶ事ができた。日常生活援助では、筋力低下の予防や日中の覚醒を促したり、患者の意見を取り入れながら援助することが大切だという事を学んだ。また、ターミナル期の患者との接し方は難しく迷うだろうと思ったが、言葉だけでなく手を握ったりそばに寄り添い傾聴することの大切さをあらためて知る事ができた。傾聴は看護師にとって大切なケアの一つだと思った。
(2年Aクラス 山田亜美)
看護過程を基に、自分の行った援助について参考文献を用いながら考察する事は、とても難しく悩む事も多かったです。しかし、先生から沢山のアドバイスをいただき、自分の行った援助の意味を考えたり、反省すべき点を見直す機会になりました。また、他の人の発表を聞き、患者の話を傾聴し相手の立場に立って全体をみることの大切さを実感しました。援助を通しての声かけや一緒に行う事が信頼関係を築き、精神的な面から意欲を高める事につながることを学びました。
(2年Bクラス 川久保 彩)
自分のケースに沢山の質問があり、真剣に聞いてくれた事が本当に嬉しかった。質問を聞いて、もっとこうした方がよかったと思うこともあり、自分自身大変勉強になった。質問をしっかり受け止め、さらに深く考えた看護を行っていけるように学習したいと思った。お互いが自分の役割に責任を持って取り組み、協力してできたので充実した時間になった。
(2年Bクラス 内田剛士)
自分の行った事を客観的に他の人に分かりやすくまとめていく過程は、自分を見つめ直す良い機会になりました。うまくいかなかった点、足りなかった点など振り返り、それを担当の先生に何度も見てもらい、指導を受ける中で徐々に伝えたいことが明確になりました。発表会に向けて他のグループが積極的にグループ活動をしているのも刺激となり、自分たちも頑張れました。皆と共に長期実習を乗り越えてきたという思いが感じられ、全体として一体感がでてきたように思いました。他の人たちが患者とどのように関わり行動したかということを知ることができ勉強になりました。
(2年Bクラス 古賀健士)