戴帽式記念講演
「体験を語る-乳がん患者の胸の内-」高椋里恵子先生
看護する側からは知ることのできない患者さんの思いを知ることができ、とても勉強になりました。私が考えている以上に患者さんは不安や恐怖を感じていることを知りました。看護の勉強や仕事を始めて命に対して以前よりは考えるようになりましたが、もっともっと命について考え、患者さんと向きあい寄り添い、その人らしい生涯を送れるよう、患者さんや家族の方を支えていけるような看護をしたいと思いました。患者さんに「今」を生きてもらえるように、そして自分自身も今を生きていけるように、何に対しても一生懸命に取り組んで後悔しないような日々を送ろうと思いました。「辛」という字も「一」を足すと「幸」になると教えて頂き、患者さんにその「一」を与えられる看護師になりたいと思いました。
(1年Aクラス 亀田奈美)
「乳がん患者にとって手術をした後が本当の治療です。」と話され、再発の恐怖はがん告知を受けた時よりも大きい事を知りました。高椋さんの辛さが伝わってきて、胸が締め付けられる思いがしました。高椋さんは、患者として正しい知識を身につける事、治療や術式は納得した上で行うことが重要であると話され、インフォームドコンセントの大切さがわかりました。看護師として知識を身につけ、必要な情報を正確に伝える義務があり責任の重さを実感しました。「人間いつかは死ぬ。現実をしっかり受け止めて亡くなった人の分まで頑張っていこう。」と言われ、その前向きな言葉に高椋さんの人間性を感じ励まされました。
(1年Bクラス 金子真由美)
ピンクリボン活動をされている「あじさいの会」の存在の大きさを知った。同じ疾患で苦しんでいるからこそ理解してもらえるし気持ちを立て直すこともできるので、相談できる人がいるというのは心強いと思った。授業でソーシャルサポートを得られる人は得られない人に比べて、ストレスに立ち向かう力が大きいと学んだが、この「あじさいの会」がその役割を果たしていると思った。最後に、高椋さんが一日一日を大切にどのように生きるかを考えて過ごしているといわれ、私も無駄に時間を過ごさないように心がけたいと思った。
(1年Bクラス 桑原好江)