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成人・老年・母子看護実習を終えて ―高等課程2年生―

高等課程2年生は、平成23年1月11日から6月3日までの5ヵ月間にわたる長期の実習が終了しました。今回の実習で生徒は多くのことを学びました。
以下、「実習反省会」での生徒の学びを紹介します。

長期実習が始まった頃は、患者さんの食事摂取量に変動があることを観察しても、なぜ摂取量が少ないのか考えませんでした。毎日の清拭もどの患者さんにも同じように実施して、患者さんの個別性について全く考慮できませんでした。しかし3クール目の外科病棟で、術後の状態を報告すると、指導者から「今の患者さんの一番の問題は何か、それを解決するためにどこを観察すればいいのか、その援助は本当に必要か」と指導を受け、「個別性」を考えさせられました。この事が今の課題でもある事が分かり、今後も学習面を頑張ろうと思いました。

(2年Aクラス 坂井崇彦)


実習を重ねていくうちに分からない事や疑問に思った事は教科書以外の参考書を読んだり、指導者に助言をもらい、知識を深めていきました。私は今まで患者さんがしたくない事は無理にしなくてもいいのでは、と考えていました。しかし、患者さんは治療の為に入院されており、治療が終われば自宅に帰ります。そこで患者さんの意思を尊重しながらも、退院に向けてどのような援助が必要かを考えて働きかけることが看護の役割だとわかりました。次の実習の課題としたいと思います。

(2年Aクラス 友井尚子)


患者さんの疾患、薬の作用・副作用、検査、処置、術式、リハビリについて等、膨大な学習が必要でした。しかし、分からない事ばかりで、知識をもとにアセスメントを行い必要な援助へとつなげていくことができませんでした。悩みながらの実習でしたが、実習グループの皆の支えがあったから長期実習を乗り越えられたと思います。実習でお世話になったすべての方々に感謝して、今後は自分の残された課題を克服できるよう頑張ろうと思います。

(2年Aクラス 松浦栄作)


勉強不足を実感した5クールでした。患者さんから不安な思いを訴えられた時、一緒に考える事が出来ず、「そうですね」と聴くだけで終わっていました。その方の年齢や病状、日常生活動作の状況など考え、自信をもって関われるようになりたいと思いました。病棟や外来で実習しましたが、看護師さんをはじめスタッフの方々が患者中心に考え行動されている事を感じました。今後は安全面や心理面など患者さんの全体をとらえ個別性のある看護ができるよう、もっと知識を深めていきたいと思います。

(2年Aクラス 小野原莉奈)


実習で学んだ事は、看護は根拠に基づいて行われるということである。観察などから得た情報を分析し、計画を立案し、それに基づいて日々の援助を実施していくということが、徐々に身についてきたように思う。看護は患者・家族と看護師の関係が基盤にあると思うので、良好な人間関係が築けるようになりたいと思う。コミュニケーションを通して、患者理解や不安軽減につなげていけるよう努めたい。また自分の傾向についても振り返る機会となった。私は自分一人で物事を解決していこうとする傾向があるが、看護はチームで行われるため今後改善していきたい。

(2年Bクラス 大島淳一)


3クール目の実習で受け持たせて頂いた患者さんは終末期の方でした。一日一日見守るだけの実習で声をかける事すらできませんでした。受け持って2週目に患者さんが亡くなられた時、「なぜ私が受け持った時に」と思ってしまいました。命の重さより自分のことしか考えておらず、先生から指導を受けました。患者さんの疾患を理解する以前に、患者さんに向き合うことすらできていない事に気づかされ、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。これからは患者さんの状態に合わせて、目的を持った看護ができるように学び続けていきたいです。

(2年Bクラス 鴨川詩織)


実習記録や学習に追われ毎日があっという間に過ぎていきました。寝ている時と食事のとき以外は、患者さんの反応や言葉を思い返し明日の目標を考えたり、パンフレットを作成したりと悔いが残らないように取り組み、達成感がありました。しかし実習中は意見が言えず、指導者に報告する時も何か聞かれたらどうしようとビクビクしていたため、「元気がないね、もっと積極的に頑張れ。」と言って頂き涙がでたこともありました。自分の態度や行動を変えようと努力し、今ではずいぶん変われたように思います。看護師がかける一言で患者さんが変わる事があります。患者さんの人生に関わる者として、私自身が前向きな姿勢で生きていきたいと思います。

(2年Bクラス 園田容子)


実習を通して私は個別性に応じた看護の難しさを知りました。年齢や疾患、患者さんが過ごしてこられたこれまでの生活背景など一人ひとり違います。疾患について学習していても全体像が捉えられないと看護に生かせませんでした。看護には確かな知識と技術はもちろん、状態や細かな変化を見逃さない観察力がとても大切であることを学びました。実習の各クールが終わるごとに患者さんから「ありがとう。立派な看護師さんになれるようずっと応援しているからね」と言って頂きました。患者さんの温かさに心から感謝し、これからも頑張っていこうと思います。

(2年Bクラス 友田 都)


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