菊池恵楓園施設見学
菊池恵楓園施設見学
高等課程2年生は平成24年2月20日(月)、ハンセン病療養所の国立療養所菊池恵楓園において施設見学を行いました。以下、生徒の感想を紹介します。
ハンセン病の歴史について資料を見たり講話を聞いて、長い間差別を受けていて人権が守られていなかった事実を知りました。差別や偏見を受けてきた患者さんの話を直接聞いて病気にかかった人も同じ人権を持っていて、看る側も看られる側も同じ重さの人権を有している事を改めて認識することができました。そして、施設内の見学を通して、人間としてこの世に生まれたのに人間として扱われない生活、基本的人権がない苦しみははかりしれないものだと思いました。看護者になる上で人権を尊重できる人間でありたいと思いました。
(2年Aクラス:TS)
施設内を見学し隔離の実態を知ることができました。まるで罪人のように扱われた方々の気持ちは想像を絶する悲しみだったと思います。この人は病気だから、外見がこうだから、障がいがあるから・・といったような差別や偏見をもつことがないよう、私も同じ人間として、すべての人々がもつ人権を尊重したかかわりのできる看護師にならなければいけないと強く思いました。
(2年Aクラス:TM)
至る所に悲しい歴史を物語る建物や跡地があり、決して忘れてはいけない事実があるのだと感じました。病気の解明や治療法について公表し偏見や恐怖心を排除していれば、患者さんの人生も全く違ったものになっていたはずです。医療の現場では、見た目でわかる病気、わからない病気、公にできない病気、いろいろあると思います。そこに携わる時、患者さんがどのような気持ちでいるのかしっかり考えながら接していきたいと思いました。
(2年Aクラス:NY)
講話を聞いて、「運命」に逆らえず、受け入れるだけしかできない時代を生きてこられたのだと思うと、とても悲しくなりました。また、残された家族もとても苦しい思いをしてきたということが、お話からわかりました。私たち医療従事者は、正しい知識を持ち、このように社会から隔離されてしまう人々を出さないよう、間違った知識や偏見に「間違っている」と言えるような看護師にならねばと思います。この世に生まれた命が“隔離”されることなく、社会が温かく受け入れ、皆が共に明るく生きていけるように働いていきたいです。
(2年Bクラス:CY)
ハンセン病という病気と闘うだけでなく社会の目からの差別や偏見とも向き合わなければならなかったことを聞き、とても心が痛んだ。これから准看護師として患者さんとかかわっていくことになりますが、同じ人間であることを忘れないようにしたいです。一人の人間として相手を思いやり、尊重できる人になりたいと思いました。
(2年Bクラス:MK)