卒業の日 - 2年間を振り返って -
看護高等課程は2年間の学校生活を終え、3月2日に卒業の日を迎えました。卒業式を迎えた現在の気持ちを綴ってもらいました。紹介します。
高校の頃は何に対しても適当だった自分が、初めて「看護師になる」という夢を見つけ、それに向かって2年間あきらめずに続けることができました。何度も逃げ出したいと思いましたが、その度に学校の仲間に助けられました。そんな仲間に出会うことができ、そして今まで育ててくれた先生方にとても感謝しています。人の命を預かる責任の重さを実感することができたことが自分の一番の成長だと思います。専門課程に進学しますが、全力で取り組んでいきたいと思います。
(NA)
実習は1クール2週間という限られた時間の中で、学習や実習日誌の記載を通して日々振り返りを行い、患者さんが何を必要としているか考えていきました。一日の時間の大切さ、重さを知りました。看護は絶対に人にしかできないと思います。患者さんの訴えをしっかり聞き、観察し、知識を基に深く理解できるようになりたいと思いました。この人のために私は何ができるか、その気持ちを忘れないようにしたいと思います。
(TM)
看護師という職業がこんなにも自分自身を見つめ直し、自分の傾向を知る必要があることを知りました。自分をよく知ることで人間として成長できたのではないかと思います。実習ではグループメンバーと考え方が違うとき、初めの頃は自分の意見を押し付けメンバーの意見を受け入れようとしませんでしたが、徐々にこんな考え方もあっていいんだと思えるようになりました。また、個人個人が自分のいいように行動するのでなく周囲の人の事を考えて行動することで、良好な人間関係ができるとわかりました。
(YO)
実習では一人の患者さんについて深く深く考える毎日でした。私は人の役に立つ仕事をしたいという思いで入学し、その思いは今も変わりませんが、学習や実習を通して「役に立つ」というのは、すべて手伝ってあげることではなく、時には見守ったり患者さんの回復へのモチベーションを高めるようなケアをすることではないかと思えるようになりました。時間を大切にし、これからも学習を続けていきたいと思います。
(MH)
職場と学校の両立ができるのか、年齢層が広く年上の方がたくさんいる中で自分をだすことができるだろうかと不安な気持ちで入学しましたが、今は自分から進んで行動できるようになり、たくさんの人の前でも話せるようになりました。2年間で一番学んだ事は「その人の気持ちになって考える」という事です。毎日、患者さんの気持ちを考えながら関わる中で「ありがとう」という言葉をもらったとき、この仕事を選んで本当に良かったと思いました。
(SF)
今までは投げやりで、すぐやる気をなくしていた私ですが、この学校に入学してからは、挫けそうになっても諦めず最後まで頑張ることができました。無事に卒業できたのは、家族や職場のスタッフのおかげだと思います。今までの私だったら感謝の気持ちもなく当たり前のように日々を過ごしていたのかもしれません。感謝できるようになったのも自分が成長できたところではないかと思います。専門課程では知識を深め、今よりもっと成長していきたいと思います。
(KS)
人が生まれてくる瞬間に立ち合ったり、人の死に向きあったりと、人の命の大切さ、尊さを身を持って学んだ2年間でした。たくさんの人と関わっていく中で、看護という仕事は自分の気持ちを相手に伝える事や相手の事を考えて行動することが、とても大切であることに気づかされました。これからも人として成長していけるよう日々頑張っていきたいと思います。
(MT)
患者さんにとって今必要な事は何か、何を大切に思いどんな事をしたいと思っているのかを考えられるようになった時、私は患者さんに成長させてもらっているのだなと思いました。以前は「ありがとう」と言ってもらって嬉しいと思うだけでしたが、今は「ありがとう」に応えられる知識と技術を身につけたい、どんなときも患者さんを明るい気持ちにできる雰囲気や笑顔でいたいと思うようになりました。
(YK)