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平成28年度「防災講話」を受講して

高等課程・専門課程の学生が9月16日(金)、17日(土)、10月1日(土)「防災講話」を受講しました。本年度は最近増えつつある自然災害や4月の熊本地震の話や写真、もし身近で地震が起きた時の身の守り方など日頃からの備えについて佐賀市消防防災課の野田公明様、水口一男様、田郷慶祐様を講師に招き「地域でできる防災対策」 - 地震災害から学ぶ - と題して講話を賜りました。学生・生徒達は災害が起きた時に必要な、自らの身は自分で守る「自助」、自分たちの住んでいる地域は自分たちで守る「共助」、公的機関による救助や支援「公助」など、大切なキーワードに熱心に聞き入っていました。学生、教職員は防災講話を受講し、災害が発生した場合に慌てずに対応ができ、被害を最小限に抑えることは、いかに日頃からの心構えに左右されるかを再認識しました。以下、学生の感想を紹介します。

防災講話を受け、改めて防災の大切さを実感した。今まで東日本大震災や熊本地震などテレビで見ていてもどこか他人事のように思っていた。実際に被災したわけではないので、大変だと思うくらいだった。今回の講話を受け、地震の恐怖、大切な人を亡くす気持ちを考える機会となった。災害時大切なことは「自助」「共助」「公助」であり、自分の身は自分で守り、地域や近所の人たちと助け合うことが大事だとわかった。現代は近所付き合いが希薄であり、コミュニケーション不足であることが多い為、地域の交流を図り、防災力を高めることが大事である。佐賀市の災害の特徴を聞き、自分の暮らしている地域も津波が起こるということを初めて知った。佐賀は地震や台風などの頻度が少なく、住みやすいところだと思っていたが、リスクを考えて避難場所の確認、食料などの備蓄を徹底すべきだと思った。被災すると慣れない避難生活、プライバシーのないことによるストレス、苦しみが多くあると思う。看護師としてどのような活動を行うべきか考えておく必要があると多くのことを考えさせられた講話だった。(専門課程1年Aクラス A・E)

地震被害の写真を見て改めて地震の恐ろしさを実感した。テレビで見たような被害を物語る地震は人間では勝てないと思った。私は熊本地震の起きた日、夜勤だった。めったに聞くことのない病棟のアラーム、携帯のアラーム音が嘘のように感じた時、ものすごい揺れに襲われた。私は落ち着いて患者に大声で「大丈夫ですよ。じっとしていて下さい。」と何度も呼びかけ見守りに行った。確かに病院という大きな建物にいたので大丈夫と思ったが、おそらく家にいたら動揺し走り回っていたと思う。避難訓練や防災訓練の時はみな気が引き締まっていないように感じているが、実際に被害を受けた所の方の気持ちを理解しなければならない。笑って済む問題ではないからだ。私たちの予想もしない時にいつ何が起こるかわからない。テレビや新聞で見たように大きな被害、犠牲者が出ないように過去の災害を忘れず、訓練等に臨むことが大切だと思った。周りの人とも協力ができるよう、また防災に詳しくなって周りに声掛けするなど助け合っていかなければならないと思った。いつでも自分がいる場所の周りの物や避難出口等の確認をし、いつ地震が来ても皆が助かるように逃げ道の確保ができるようにならなければならない。本日の防災講話を受けて、防災への関心が更に高まった。テレビで見たような、大きな被害や犠牲者が出ないようにこの講話で学んだことを家族にも話し、新たに防災対策をしていきたい。また、看護者として災害看護についても勉強していきたい。(専門課程1年Bクラス K・Y)

今回、防災講話を受けて改めて地震の恐ろしさに気付いた。日本は地震大国でこれまでさまざまな地震が起きてきた。記憶に新しいもので、平成28年4月14日の熊本地震だ。死者関連死を含め98人、負傷者1,181人、住宅損壊約9,900棟、断水32,099戸という大型地震だった。最大マグニチュードは16日の7.3である。この時家に居て緊急地震速報を見たが、焦ることなく何も行動してなかった。今考えてみれば命知らずでどれほど怖いことをしたのだろうと思う。地震の起きた際にまず重要になることが「自助」、自分の命を守ることである。頭を守り机やテーブルの下に隠れるなどして命を守っていくこと。次に「共助」。被災地では自分のことは自分で行うということは前提とし、同じ境遇の人達と助け合って生きていくことが大切だと思う。熊本は物資が届くまで3日かかったと言われている。食料や水もない、そんな時こそ「共助」というものが必要になってくる。私はボランティアとして被災地に足を運んだ。その際、地域の人が協力して家の片付けをし、食料を分け合っているのを間で見た。家が全壊し、食糧もない苦しい状況の中であったが、被災者の方が「1日1日を大切に生き、この経験を何十年後も語りつがないといけない。」と言われていた。失礼なことかもしれないが、このボランティアの経験は自分にとってはとても貴重な体験をさせて頂いた。今回防災講話を聞き、行動すべきことや事前にやっておくべきことを知ることができたので、備えをしていきたい。(専門課程2年Aクラス J・F)

阪神淡路大震災は小さい頃だったので覚えていないが、東日本大震災は繰り返しテレビで放送されていたので覚えている。しかし、実際に体験したのではなく、体験した人も身近にはいない為、別世界のことのように感じていた。今年4月に起きた熊本地震は勤務中だった。病院にある全ての携帯が鳴りだし、何とも表現しにくい音と共に揺れに襲われた。どうしたらいいのかわからず、しゃがみ込み何もない場所に移動し、揺れが止まって患者さんの所へ行った。翌日も揺れを体験し、とても恐怖を感じた。今は携帯の警報音が怖くてたまらない。このことがあり、地震や災害は他人事ではないと思うようになった。医療従事者として自分はどうしたいいのかを考え、冷静に的確な判断を行い、自分も自分以外の人の命も守れるようにならないといけないと思った。「自助」「共助」「公助」この3つのことは必要で大切なことだと思う。自分たちの身は自分で守り、お互いに助け合っていくことができるようにしていきたい。(専門課程2年Bクラス Y・T)

熊本地震の時は強い揺れと警報音に驚き、身動きが取れなかった。この経験から強い災害が起こった時人はパニック起こしてしまうと思った。その為、災害が起こった時には、どこに避難し、どこで身を守るのかを考えておくことが必要だと思った。また医療従事者である私達は自分や身近な人の命を守るだけでなく、地域の人たちの命も守らなければならない。その為にも「自助」を行えることが大切だ。自分の命を守ることができなければ、人を助けることができないからだ。「自助」力をつけるために、震災のニュースや情報に関心を持ち正確な情報を得ることから始めようと思う。そして、その情報から今何ができるのか、何を準備したらいいのかを知り備えをしていきたい。得た情報や方法を家族や友人にも伝え、皆で防災をしていきたい。災害は自分が助かればいいのではなく、みんなで助かる為に、考え、防災をしていかなければならない。昨日まで一緒に過ごしていた大切な人が居なくなることほど辛いものはないと思う。自分の住んでいる地域ではどんな被害が強く出るのか、避難場所はどこか、どんな人が住んでいるのか関心を持つことが大切だと思った。関心をもって知識や情報を得ることで、どのような防災行動をとればいいのかが見えてくる。災害を他人ごとだと思わず、自分にもいつ起こるかわからないと危機感をもって備えることが重要だ。(専門課程3年Bクラス A・K)

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