高等課程2年生長期実習を終えて
2年生は、1月10日から6月2日までの長期実習(成人老年1・母子看護実習)を終了しました。実習を通して一人ひとりが多くの学びを得ることができました。
実習期間中多くの患者さんを受け持たせていただき、配慮の足りない点、安全を守るために何を観察するべきかなどたくさん指導を受け、看護師として患者さんに関わる責任がいかに大きいかを学びました。信頼を得る看護師とは、知識・技術、そして患者さんの心に寄り添い気持ちを理解できる人物でなくてはならないことがわかりました。家族に近い存在として患者さんの人生に関わることができる看護師という職業が好きになりました。(2BクラスR・I)
最初はカルテからばかりの情報に頼っていましたが、患者さんの内面的なところも見ていくことが大切であるとわかり、身体面だけでなく心理面・社会面と3つの側面から考え関わりを持つように心がけました。患者さんの事を知れば知るほど個別性のある看護ができ、安全安楽・安心に繋がることを学びました。実習を通して知識を身に付け観察や看護実践できるようになりたいと思うようになりました。(2BクラスH・T)
最初は面倒だと思っていた長期実習、しかし今はそう思っていた自分が恥ずかしいです。患者さんの社会的な背景を知り、疾患や今の症状を考え、不安な思いを聴き、患者さんのゴールを見定め必要なケアを計画しないといけません。そのためには自分で学習しないと何もできないことを実感しました。学習したからこそ理解できた治療や検査の根拠、それを生かした看護実践。学ぶことのおもしろさ、喜びを感じた実習でした。(2BクラスN・F)
今まで、看護を学ぶ上で時間が経てば必要な知識が増えるだろうと受け身な考えでいましたが、実習では自ら学ぶ姿勢が重要であることを実感しました。受け持ち患者さんと日々接する中で、不安や苦痛を緩和してあげたいという思いから、疾患や看護について学習をするようになり、学習意欲につながっていったと思います。そして私はまだまだ報告の内容やチーム内での情報共有、看護計画など不十分なことばかりだと気づきました。それは知識不足が原因だとわかったので、今後も学習面の努力をしていこうと思いました。(2BクラスY・F)
終末期の患者さんを受け持たせていただいたとき、指導者から「実習で関わる2週間は私たちにとってはただの2週間かもしれないけれど、患者さんにとっては精一杯生きた日々であり、家族にとっては次の日から大切な人がいない日々になる」「看護師は最後の瞬間までそばにいれるので、できる限りのことをしてあげることが大切」という言葉をいただき、日々病状が変わっていく中でも、最後まで自分に何ができるか考え、患者さんや家族の思いに寄り添った関わりをしていこうと心がけました。これからも最良の看護が行えるよう頑張っていきたいと思います。(2AクラスY・I)
看護師はチーム医療の中でキーパーソンとして重要な役割を担っています。患者さんの一番身近にいる看護師が状態の異変に気付き報告をし、思いを代弁することでいい方向にすすむことを実感しました。情報収集をきちんと行い全体像を捉えることで問題解決につながることやメンバー間で情報を共有し話し合うことで広い視野で考えるようになり、多くの学びがありました。家族にとって患者さんは大切な存在で、その命を預かっていることの責任の重さを忘れず、これからも学習を続けていこうと思います。(2AクラスA・K)
最初のころは何か援助をしなくてはいけないという思いで自分中心になっていました。しかし、実習を進めていく内に、患者さんの立場で考えるようになり、抱えている問題が見え、必要としていることに気付くようになりました。行った援助を通して痛みが軽減しADL(日常生活動作)が向上され、一日中ベッド上で過ごし起きることを嫌がられていた患者さんが、自発的に離床されるようになりました。その時、「あなたのおかげで痛みが楽になった」「あなたとなら一緒に頑張れる」などの発言を聞き、自分の行った援助が患者さんのためになったのだと自信が持てるようになりました。そのような患者さんに励まされ実習を頑張ってこられたと思いました。(2AクラスM・J)